DEALER'S CAMP IN HACHIMANTAI

2010年 3月2日〜3月4日に行った日本国内で初のアークテリクスディーラーキャンプ イン八幡平。

メーカーと各正規取扱店の代表者、バイヤー、スタッフ様、総勢21名が岩手県八幡平に集結し正規販売店でもある『ロッジクラブマン』をメインステージに2日間かけアークテリクスの様々な方向性について語らい、フィールドで遊びながら学んだディーラーキャンプ イン八幡平。

ディーラーキャンプのスケジュールは2日目に、カナダ本国から来日したインターナショナルセールスマネージャーのジョンアルバインさんによるプレゼン。3日目には、八幡平フィールドでバックカントリーツアーを行い、参加者の皆様には今年の秋冬モデルの新作アンダーシリーズを試用していただいた。もう一人カナダより来日したホワイトラインデザイナーのテラレーザンさんのプレゼンとジャパンゴアテックスY氏によるゴアテックスファブリックの特徴とグローブについて説明していただく、フィールドで新作ウエアを試し、ロッジでのプレゼンなど正規取扱い店とメーカーが密接になる熱い3日間です。

John_present1.jpg普段、展示会で面識ある各ディーラーさまも、急いで用意した各社名と名前を書いただけのシールを胸に張りそれぞれ順番にメンバー紹介し、夕食あとで肩の力も抜けかけていたが全員の紹介が終わり少し緊迫したムードの中、夕食後に早速アークテリクス創業について、本国カナダより来日したインターナショナルマネージャーのジョンアルバイン氏のプレゼンが始まった。
ジョークを軽く浴びせながら気立てのよいジョンさんは、まずアークテリクスの前傾であるロックソリッド社当時の創始者であるジェレミーガード氏についてのこんな話があった。何年か前のアウトドアリテーラーショーに行った際に、その足で山に出かけたが肝心のウエアを忘れたジェレミーは近くのアウトドアショップに入り代品を探す。しかし、気に入ったものが見つからず、そこで”自分だったらもっといい製品を作れるのではないか”とハーネス以外でもさらなる探求を求めウエア開発へと移り進んでいった。
ギアを作る創造を思いつくだけでなく、自分で創作すること以外に独創性を実現化するデザイナーを呼び集めるコネクションも才能の一つだと言っていた。クライミングハーネスという一つのギアから始まり、独自の熱成形技術、ラミネート技術を最大限に活かし、次の製品に反映するために取り組んだのが生まれ変わったハーネスである。アークテリクスの存在意義を示すシンボルでもあり、長い間変化がないままでいた、フォームを取り入れたハーネスから新たな息吹を吹き込む為に、デザイナーが一つ一つの問題点を解決しチームで開発することで、独自のWrapシステムを開発する。

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バックパックにおいても当時は雪が付きやすいコーディラナイロンが多く、雪が付着しづらい素材をいち早く取り入れた。ラップトップシステムもその一つとしてある。なぜ現在の製品にまで至っているのかその製品開発についての方法論の話が進むうちに聞いている皆さんの表情や眼差しは真剣になっていた。
さらに、2010年の秋冬には、長いテスト期間と開発期間を経てベースレイヤー、フェイスシリーズ。ハードな運動を伴った際にいかに汗を拡散させるのかに着目し開発されたフェイスファブリックについてジョンさんの話が終わり、今回ディーラーキャンプで行うバックカントリーツアーを通して、2010年デモサンプルをテストする為に皆さんに新たに開発したサンプルが配られた。皆、デモ用に使用するウエアやアンダーを手にし、寝る前にひとしきり興奮した様子。テストをかねてフィールドで楽しみながら感じてもらいメーカーと各ディーラーが意見交換し合えるのが特別なアークテリクスディーラーキャンプ in 八幡平。初夜から盛りだくさんの1日になった。

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次の日は八幡平に来てようやく澄み切った青空を向かえながら朝食。各自食事を終え、ツアーに行く準備が終わり記念写真を1枚「チーザー!」とみな笑顔でロッジを出た。現地に到着し、バックカントリーに行く為にスノーシューを履く人、シールをつける人、各々が準備している光景を見て総勢20名で雪山を登る経験は初めてだ。円陣を組みビーコンチェックを終え、山の澄みきった冷たい空気をたっぷり吸い込みいざ出発。
八幡平はいくつもピークがあり横長に滑りたい斜面が山ほどある。今回は比較的近いピークの前山を目指し、その奥に籾山、八幡平のシンボル的存在の茶臼岳が奥に見え、約2時間のコースを晴れた雪原を快調に進んでいた。ジョンさんは熊笹や白樺といった植物の写真をとりながら日本の山を実に楽しそうに登っていた。

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所々に締まった雪もあるが高度が上がるうちに前の日に少し積もった雪は誰にも刻まれることなく十分に残っていて、各ディーラーさんも情報の共有をしながら、いろんな話をしている様子で頂上を目指していた。
ピークに到着し程よく汗をかいたが、新しく秋冬からスタートするアンダー、フェイスシリーズを着ていたせいか乾きも早くドライな感覚は皆感じていてテストするにも丁度いい天気に恵まれた。さぁ滑る仕度もでき昼飯前に思い描いたラインで皆滑って行く。午後から天候が急変し風が強くなり、雪が少し降り始めてきて、晴れてやや汗ばむコンディションから-4℃程のなかで次第に風も強まり、その日に試用したアークテリクス新作ウエアを試し体感するには最適な1日になった。

_K7G6650.jpg夕食を終え、今日試用したアークテリクスホワイトラインのデザイナー、テラレーザンさんの興味深い勉強会が始まる。まず、ウエアをデザインする構造はどのように生まれているのか、デザインするに辺りいくつかのルールを教えてくれた。アーク本社にいるデザイナーのデスクにはルールを示すものが張られていて、より良いデザインを創作するためいくつかのボイスがあるという。 良いデザインは革新的であり、良いデザインは使いやすく、美的で、丈夫で長持ちする物にこだわり、そして出しゃばりすぎないデザインを心がけ、さらに正直でありながら、細かい部分にまでこだわり続けること。
ブランドロゴが無くてもアークテリクスがデザインした物だと認識できる物作りを意識し、無駄なものを排除しクリーンで美的なデザインを高い次元で実現している。図面的な要素としてただスケッチされたデザインだけでなく、ひとつの取り組みにある直線と円が重ねあっている部分には計算されたデザインへの一貫性があり、車本体にある美しいラインや建築物にある均等に構築された曲線美もデザインのインスピレーションになるのだという。デザイナーは担当している役割ごとに基本的に行動しているが、一人一人の役割をデザイナー自身が正確に把握して、そして素材の材質や質感を理解してどうデザインしていけばアークテリクスが求めるいつの時代でも伝統的なデザインを高い次元で実行している。
新しいホワイトラインはビックマウンテン、フリーライド、カーブ、オンピステ、リゾートと5つにカテゴライズされ様々な環境に合わせてデザインを構築している。例えば1日中山の中にいる時は暖かさと快適性を意識しビックマウンテン、フリーライドを想定した場合は万能で有効的に使えるギアとして仕立てている。アークテリクスにいるデザイナーは物作りにおいて、部署ごとに区分けされた組織ではなく大きなプロジェクトを目指す、ひとつのチームとして現代にあるものとは違うマスプロダクトの対極にある独特で繊細な物を世の中に生み出すためにアウトドアという終わりなき探求の世界に向けて創造を続けているのがアークテリクスだと話を聞いていた皆は今まで以上によりアークに対してのボルテージが高まり、ブランドが持つ力を共有し有意義な時間を共に過ごす事ができ参加したメーカー、各ディーラーさんもとても充実した時を過ごしていた。ゴアテックスジャパンY氏によるプレゼンテーションでは生地サンプルを手に取り、メーカーとディーラーが意見仕合い、プロダクトについて知る事ができ貴重な時間になりました。
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私達がアークテリクスを扱い10年が経ち、国内初のアークテリクスディーラーキャンプをこの八幡平で行い、メーカーとそのブランドを扱うディーラーが同じ価値観、同じ問題について語らい、一つのブランドに対してより意識が高まり、大きな絆を生みだしたと感じる事が出来た3日間になりました。
第一回目ディ―ラーキャンプイン八幡平を終え、さらなるリレーションシップを目指しております。

以上、サンウエストスタッフ渡辺によるイベントレポートです。